完全で瀟洒で総受けで

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入ってビックリ事後メイド。 「え、ちょ、まって、 なにこのシャッターチャンス」 音速でカメラのカバーを外して、ピントを合わせる。 しかし彼女は光の速さで考えた。 今なら、 抵抗されずにいけるのでは? 光学迷彩でこちらは見えない。 窓を開けたことくらい、いつもの彼女なら気付けただろう。 つまりいまはそれほど疲弊してるということ。 「コレクション用秘蔵写真を撮るより意味のあることをしましょうか」 悪趣味鴉、ここに極めり。 射命丸はバッグからロープと アイマスクとガムテープを 取り出して、咲夜の自由を奪っていき、ついでに日常では天地が引っくり返っても拝めないような格好に固定した。 「ふへへ………いい格好になったじゃないですか」 完璧に台詞が犯罪者のそれであるが、彼女は止まらない。 「さあ、ぬぎぬぎしましょ♪」 「……………ッ!?」 ここで咲夜が目覚めた。 しかしガムテープを口に貼られている上、相手が誰なのか判らず、 無様とも言える格好で固定されて いま見えない何かに服を脱がされている、そんな状況。 「んぅっ!?むぐっ!」 パニックになって暴れるが、残念ながらロープを切るほどの力は持ち合わせていない。 ロープにはいくつか不格好ながら立派な札がついていた。 恐らく力を封じるもので、 実際時を止めれない。 しかし相手は誰か、という思考が頭の中をかき混ぜる。 札を使うからといって霊夢とは 考えられない。 光を操る妖精……… にしては手が込みすぎている。 なんて考えてる間に、 いつのまにか服が消えて 下着のみになっていた。 なぜか下半身も含めて、だ。 そしてついに下着に手がかかった感触がした。 咲夜は死に物狂いで抵抗する。 しかし見えない相手は思ったより力が強く、抜け出せない。 「(助けて………!)」 「(むむ、しぶといですねぇ… ここはどう脱がそうか…)」 既に末期レベルに堕ちた射命丸。 勿論作者もだが、それはどうでもいい。関係ないし。 「(ならもう引きちぎるしか)」 「そこにいるのは誰よ」 横から殺気のこもった声。 この紅魔館の当主だ。 自分とは何気に友好な関係だが、 姿が見えない今ではわかってもらえないだろう。 わかってもらっても槍で刺されたりしそうだが。
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