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「(あやや~…これはちょっと
ヤバイですね)」
レミリアが指を鳴らすと窓とドアが一斉にしまった。
「咲夜に何をしている?何者?」
既に右手には紅い光が蓄積している。戦闘準備は万端だ。
「(ど、どうする射命丸文!?
考えろ考えろ!!)」
①美少女記者の文ちゃんは
突如ナイスアイデアを考える。
②誰かが助けに来てくれる。
③吸血鬼の手でピチューン。
現実は非常である。
「③はまず除外!
ここは紅魔館、②はほぼ不可能、
となると①…これはどうなのよ」
口に出さずに脳内会議。
まあどれも無理そうだが。
「(くぅっ、ダメですね。
アイデアが浮かばない…)」
「黙っていればバレないとでも?
咲夜に乗っかっていいのは私だけ。
さっさとそこに膝間付いて
正体を現しなさい。
今ならグングニル一発で許す」
それ極刑ですよね、ついでに今の発言に変な事入ってなかったですか、と咲夜が目で訴える。
「あ、でも時々フランやパチェも乗ってるわね」
そこじゃない気もする。
射命丸は未だに
アイデアを練り続けていた。
「(こうなれば強行突破しか…
でも相手は吸血鬼…
あ!出来る!!)」
文はカメラとレンズを取り出す。
そして、一瞬の隙をついて接近し
レミリアの顔をカメラに納めた。
そのフラッシュはもろにレミリアの網膜にダメージを与えた。
「くあぁっ!?
くそ、今の音!!鴉か!?」
カメラのシャッター音で
正体がばれたが、
今はそれどころではない。
窓を突き破り、文は逃げ出した。
普段日光を避ける吸血鬼は、
強い光には慣れていないのだ。
結局、仕返しもできない上
窓を割られ、目を眩まされ、
散々だったレミリアは
咲夜に添い寝させてふて寝した。
拘束具はそのままで。
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