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「咲夜さん待っててください!
今、助けますよぉっ!」
美鈴がそう叫ぶが、
口の端からヨダレが垂れている。
彼女も煩悩を持ってこの勝負に
参戦したようだ。
「一日中ひとりじめ~♪
さくや、い~っぱいいじめてあげるね♪」
赤い月だったか思い返す咲夜。
窓がないため時刻も月も不明。
「フフフ…………
ねぇ、咲夜?今日はずっと一緒に愛し合わないかしら?」
いつもとなんだか様子が違うような気がする。
クスリと微笑みつつこちらを見る様子は、まさにカリスマ。
「………なんだかお嬢様に勝って欲しくなってきました」
煩悩が表面に出てないから。
嘘かもしれないけど。
「ぶつぶつ………スク水にブルマは外せない………」
「どんな顔で嫌がるのか、楽しみね。なんなら式神にしちゃおうかしら?」
他の奴等なんてこの有り様だし。
「神社をまるごと掃除して貰うわ!」
巫女は働けよ
「幻想郷一料理上手と名高い、
紅魔館のメイド長………
桃に飽きた私の舌をどう唸らせるのかしら…!」
数少ないまともな理由。
しかし相手はわがまま天人、
たぶんこき使われることだろう。
美鈴、紫、霊夢、天子、フラン、パチュリー、レミリア。
咲夜を賭けた決闘が開始される。
「レディ…!
ゴー!!」
小悪魔が叫ぶと同時に
天子が爆発した。
他の六人が一斉に集中攻撃したのだ。
「ハッ、いい気味。」
紫はそう言い、黒焦げの天子を
ガスガス蹴る。
そこまで嫌いだったか。
しかし、それは格好の的。
「くたばれスキマババア!!」
物騒なことを言いながら
霊夢が札を投げつける。
「甘いわ霊夢!
チート符『ミラクル紫バリアー』!」
なんか小学生が考えたような技で止められた。
霊夢も驚いた様子だ。
「あ、止めれた」
ついでに紫も驚いていた。
いや、何がしたいんだアンタ。
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