パチュリーがやらかした

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「さあ咲夜、出来たわよ」 「おめでとうございます。 その前に一つ宜しいですか?」 図書館の奥にある実験室。 咲夜を呼び、パチュリーは新たな薬の調合実験を行っていた。 しかし作業は小悪魔に手伝わせ、 咲夜はなにもしていない。 咲夜はもう一度口を開いた。 「私は、何故… 縛られているのでしょうか?」 椅子に縛り付けられていた。 ご丁寧に、 能力を封じる結界付きだ。 「決まってるじゃない、 実験台になってもらうためよ?」 さも当然のように言い放つ。 「はぁ」 咲夜は頭が痛くなった。 効き目が一番分かりやすいのは、確かに人間である自分だ。 しかし自分はメイド長。 それも、他のメイドは家事が出来ないため、唯一の働ける力を持った、だ。 「仕事に差し支えがあっては、 困ります。」 「身体に悪影響はないから平気」 言うなり薬を口に押し込む。 思わず飲み込んだ咲夜。 「けほっ…酷いですわ」 咳き込む咲夜が ゆっくりと顔を上げた。 その目に写った世界は、 すべての輪郭がぼやけた世界。 「目が…?」 「正解、 今の貴女は鼠ほども視力がない」 「差し支え有りまくりじゃ ないですか!」 「まあまあ、 これ貸すから我慢なさい」 差し出したのは眼鏡。 かけてみると、普段の世界が視界に飛び込んできた。 「では私はこれで…」 これ以上変な事をされない内に、 咲夜は仕事に戻った。 「ええ、仕掛けは済んだわ。 いつでも大丈夫よ」
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