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「亮、」
「すばるくん」
新しい飼い主のすばるくん
雨の酷く降っている寒い夜に捨てられ居場所のない僕を拾ってくれた
僕の身体にある沢山の傷を見て泣きそうに顔を歪めながら抱きしめてくれた
辛かったなって、泣いていいんやでって
優しく頭を撫でながら言われ、
久しぶりに泣いた
子供みたいに大声上げながら泣いた
すばるくんはうるさいって怒らないでずっと背中をさすってくれた
その時、僕はとっても温かかった
すばるくんの体温とかじゃなくて何かがあったかくて
この時だけじゃなくてすばるくんと居るといつでも
すばる君に聞いたらそれが
"好き"やで
って言われた
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