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本が捲れる音に誘われ
頭を上げると、
彼は、顎に手を起き外を眺めていた。
(確かここからだと…)
ここに来た
きっかけを思い出し、
軽い気持ちで
「もしかして、
保健の先生が好きとか?」
と呟くと、
「だったら、なに?」
サラリと返され途端に、
無駄に赤くなる。
すると、
ぷっと噴き出す声が聞こえ、
またしても
笑われてしまった。
「な、なんで笑うのよ!」
と思わず手に持った本を投げつける。
それをうまく交わし、キャッチすると
「だって自分で聞いといて
顔、真っ赤にするんだもん。
キミ、噂よりクールじゃないよね」
と言われてしまった。
彼と居ると
調子が崩れるらしい、
いつも動揺が
顔にでて
いつもの私
じゃなくなる…
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