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保健室に着くと、
手振り素振りで
説明したい気持ちをおしこめ、
「ありがとう…
もう離していいわ」
と結局降りるタイミングを逃し、
保健室まで来たのを後悔しつつ
手当てしてもらう。
保険医は
くすくすと
笑いながら、
「女の子は顔が命なんだから
気をつけなさい」
と言いながら
手当てしてくれ、
それを眺めながら
真紀が、
「まったくだ!
べっぴんが台無しだぜ?」
とあははと大口で
笑いながら肩を
バシバシと叩かれた。
(べっぴんて…あなたの
笑い方はどうなのよ)
と白い目で見てると、
「そういや、
ボーっとしてたみたいだけど
どうした?」
といきなり鋭く聞かれ
その後も、
「あおなら
私について
これると思ったのに
コレだよセンセー」
と泣きつきだした真紀に
思わずドキッとしたが
何事でもないように
「青い糸って、知ってる?」
とさらっと聞いてみた。
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