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森の中 聞こえる音は川の流れる音や 虫達の声、葉が風で擦れる音 そして自分の呼吸 何日も休みなく歩き続けて 体はもう悲鳴をあげていた。 足はもうボロボロで 歩く事も出来ない。 『このまま私は 死ぬのだろうか?』 地面に寝ながらふと思った 辺りには闇しかなくて 手を伸ばしても 闇の中に消えていくだけ 『私は死ぬのだろうか?』 空を見上げた そこには散りばめられた星達 美しい月があった 『綺麗、 こんなに綺麗な夜に 死ぬなら良いかも知れない』 『もう生きる事は疲れた』 、
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