海の底の女の子

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そんなダリアに苦笑いしながら、リオは鞄からホタテを取り出した。 そして、がっちり閉じた貝の合わせ目にナイフを突っ込むと、ガチッという音と共にこじ開ける。 リオは取り出した実にちびちびと噛み付きながら、ダリアの方を向きもせずに口を開いた。 「そういえば、さっきの続きだけど…… ダリアの気になる人って、どんな人なの?」 リオの言葉を聞いた瞬間、ダリアは持っていた鞄を取り落としそうになった。 そして慌てて鞄を抱きしめると、真っ赤になって抗議した。 「ちょっと!声が大きい!」 ダリアの声のほうがよっぽど大きい、と半ば呆れて溜め息をあぶくに変えながらも、リオは続けた。 「ごめん。 で、どんな人?どこで知り合ったのよ?」
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