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「それじゃあ風見君お友達になりましょうねぇ~」
「え…、あ…ハイ!!」
母さん…。
俺……いい人達に恵まれました…。
そして、俺は席に座り、白菊の番になった。
「え…えと……白菊…優美奈です……よろしくお願いします…」
『うわ俺すげぇタイプかも』
『俺もすげぇタイプ!超可愛い』
『優美奈タン…ハァハァ…』
おい一人変な奴いるぞ……
それにしても白菊のヤツ…ガチガチに緊張してんな…
ガチガチになってオドオドしてる白菊に対し、俺は体ごと白菊の方に向けた。
「ぇ…ぁの…趣味は……ぁのぅ~……風見さんを見……ッ!」
………?俺が何だろう…?
「どっ!読書ですっ!!」
案外質素なのかな…
「はあ~いそれじゃあよろしくねぇ~」
そして白菊は席についた。
白菊…俺が体を向けた時からかなりオドオドしてたな……。
――それから俺はずっとボーッとしていて、特に何もせず、帰宅の時間になった。
俺は靴箱から靴を取り、履きかえると、
「風見さん!」
「あぁ…白菊か。どうした?」
「いえ、やっぱり何もありません…」
「そうか?言いたい事あるなら言えよ」
「えへへ…言う事忘れちゃいました…」
「何だよ、悩みでもあるのかと思ったぜ…」
「えへへ…それじゃあまた明日!」
「おう!じゃあまた明日な!」
走って帰って行った白菊に軽く微笑み、俺も帰ろうとすると、後ろから誰かに呼び止められた。
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