終わりの始まり

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また…この夢か…… 前は白い光…後ろは黒い闇…… その間に、俺はいる。 いくら前へ進んでも、光…… いくら後ろへ進んでも、闇…… 誰もいない…不思議な空間。 だけど、嫌な気分ではなかった。 優しい微かな温もりがあったから……… きっとこれは… ピピピピッ!!!ピピピピッ!!! 耳に響く目覚まし時計の音が聞こえた。 だるい体を起こし、目覚まし時計を止めてカーテンを開くと、眩しい日差しが差し込んで来た。 タッタッタッタッ…… 「お兄ちゃん起きたー?」 「うーん」 「朝ごはん出来たよー?」 「うーん」 「早く下りて来てねー?」 「うーん」 タッタッタッタッ…… さて、下行ってごはん食べよ……
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