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ホント、咲の料理は完璧だな…。
そこらのママさんより上手いかもしれない…。
そして、咲のパーフェクトな料理を美味しくいただき、秋乃の視線をかい潜って、無事食べ終えた。
その後学校に行く用意を済ませ、靴を履き、玄関で咲と秋乃を待っていた。
ちなみに言い忘れていたが、うちには親が居ない。
父親が浮気して母親と離婚し、
それから一年経ち、母親は子宮ガンで死んだ。
親がいない俺達だけど、別に困ってはいなかった。
父親が浮気相手と一緒に暮らしてて、一緒に住まないかと聞いて来たが、俺と秋乃が断った。
咲は何の事か分からないみたいだったが、俺と秋乃に従うと言ったので、今も一緒に暮らしている。
何故俺達がお金に困っていないのかと言うと、父親が月に100万の金を仕送りしてくれているからだ。
せめて金だけでも送るよという言葉に俺と秋乃は少し考えて了承した。
父親は大企業の社長で、多額の収入がある。
それに俺達に金が必要な時はすぐに肩代わりしてくれる。
だけど、俺は父親が大嫌いだ。
あの時から……
「…お兄ちゃん……どう…?」
今日は入学式で、咲と秋乃は今日から同じ学校の高校生だ。
「あぁ…凄く似合ってて可愛いよ」
「……可愛い//」
照れてる。コイツ照れてやがる。
でもぶっちゃけマジで可愛い。
胸のところが少し可哀相だが、
小柄な身体に対し、少しブカブカな制服が可愛さを更に引き出させている。
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