終わりの始まり

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「ハァ…ハァ……お兄ちゃん…速い…ハァ…」 ※変な意味ではありません。 「ハァ…ハァ……ッ…ハァ…ハァ…ぇ…ハァ…ッ…あれ?」 「お兄ちゃんどうしたの?」 なに!?息が乱れてない… 咲は汗一つかかないような涼しい顔でこちらを見ている。 「間に合った…ハァ…ハァ……のか?」 「そうみたいだね!」 「…ハァ…ハァ……お兄ちゃん…」 「どうした?秋乃……ハァ…」 よし、息が整ってきた。 「…疲れた……おんぶ…して」 「断る」 「じゃあお姫様だっ「断る!」 「むぅ……」 出来る訳ないだろう。学校のすぐ近くだぜ? そんな公衆の目前で出来る奴がいたらそいつの勇気と覚悟と心の強さに憧れを持つっての。 「おっ!裕己じゃねぇか!よっ久しぶりだな」 あ、ちなみに裕己って俺ね。 今誰?って思った人。 もう一度言う。俺ね。 「あぁ…ヒロか。久しぶりだな」 こいつは桜木浩之。通称ヒロ。 身長176cm、体重68kg。 顔は爽やか風のイケメン。上の上だ。 そして俺の親友。高校一年の時に知り合って友達になった。 「でさ裕己…一つ聞きたい事があるんだが……」 「ん?」 大体予想はつく。
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