【序曲】

4/4
702人が本棚に入れています
本棚に追加
/129ページ
「へえ、秋生まれか。 ってことは…俺が年上だな?」 金髪は嬉しそうにニカッと笑った。 「いや、違うだろ。お前は早生まれだから俺の方が年上だ」 「ん何ィ!?」 「俺がもうすぐお前より一個年上になるんだよ」 言い返せて満足そうな表情で金髪を一瞥する。 「クソッ」 金髪は悔しそうな顔をした。 別に年上だろうが年下ろうが、んなことに何の関係があるってんだ。 剣士にはさっぱりわからなかったが、 悔しがる金髪の姿を見て なんとなく勝ったような気分がしたのだった。 「そうかーゾロのが年上なんだなあ …11月?」 青鼻は ふと気がついた。 明後日は ──────ゾロの誕生日だ。
/129ページ

最初のコメントを投稿しよう!