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そんな会話から2日が経ち、
船上では とある計画が進められていた。
一度眠ってしまえば なかなか起きない剣士は、
そんな事に気付くはずもない。
その夕方は珍しく、
甲板は静かだった。
嘘のような自慢話を大袈裟に語る狙撃手も、
それを信じて目を光らせる船医も、
腹が減ったと飯を催促する船長も…
誰もいなかった。
トレーニングが終わって いつものように甲板で眠り始めた剣士は、
おかげで目を覚ますこともなく 夜がきた。
「───おい、起きろクソマリモ」
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