ライエル・ホットウェル

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 室内の扉の前に若い男が張り付いていた。  淡く薄い碧のスーツ、黒いワイシャツに、白のネクタイ、黒いフレームのメガネ。  ――いずれも有名なブランド品だ。  細身で整った顔付きのその男は、このスリ団のアジトに、共に侵入した相棒に目で合図をした。
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