プロローグ

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 ――大きな音がした。  気が付いた時には、辺りは瓦礫の山、燃え上がる炎と黒煙が舞っていた。  近くに、さっきまで話していたはずのアイシアが転がっていた。  顔は見えない。金髪の長い後ろ髪と白いフリルの服が見える。  ……とっさに思った。  ――多分、もう死んでいる。  何故なら、その服は血の色で半分以上が染まっていたから……。
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