会敵。紫狼の実力

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夜の十時から翌朝六時まで、 校舎に入ってはならない。 そこはあの世に通ずる扉が開かれ、 この世ならざるものの土地となるー。 この文章が学校のいたるところで見られる宵ノ森学園は、実際この言葉どうり夜姿を変える。 ここで詳しく説明するがー。 宵見里には『幽世』と『現世』をつなぐ『門』が存在し、それを守護するのが諏訪部の役目である。宵ノ里はその土地上、願いを叶える土地であった。これが伝説ならどこにでもあるようなものなのだが、伝説は単に伝説ではなく、事実、この土地には『願いを叶えてしまう』不思議な力が存在している。諏訪部の守護が無くなれば『門』と『幽世』が陸続きになる。これは大変危険な状態で『神隠し』が流行したらしい。困った時の人たちは『門』の上に社台の代わりに宵ノ森学園を設立した。以後神隠しは絶えたが、宵ノ里が『力』を失った訳ではなく、今度は学園で不思議な事件や怪異が勃発!今度は学生を『お役目』として怪異の対処に当たらせた。そのお役目がヒナや勇太や檸檬たちなのである。 そして今でもこの十時から六時までは守られている。一節には守らなかった生徒が神隠しにあい2日後『別の何か』になって帰ってきたらしい。 まあ、今では守らない生徒は増えてきたが。お役目がいるのでなんとか大丈夫な状態である。
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