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志郎side
紫狼=俺が現れたことによって警戒態勢に移るヒナたち。
はっきり言って、主を守る為に前にでるのはいいが、紫狼の攻撃の要である『紫電』は、本気になれば半径100mを纏めて吹き飛ばすことが出来る。
もちろん、長年の親友を吹き飛ばすような真似は絶対にしたくない。
だがコレからのことを知っている自分としては、勇太たちの戦力も見ておきたいし、自分というイレギュラーがいる時点で、どんな事が起きるか判ったものじゃない。下手に勇太たちの戦力を測り間違えれば……最悪……死人を出すかも知れない。
力を見るためにもここで一回当たっておくのも悪くはない。いや必要なことだ。
ならば、迷う必要なし!
気持ちを前方に集中させ、毛に紫電を生成する。自分の急激な発光に何をするか気づいたのか回避行動に移られるが、構わない。
どうせ当てるつもりはない…。
だが…牽制程度に済ませるつもりは毛ほどにもない!
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