それは突然に…。

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唾を吐きながら、凄まじい形相で迫ってくる爺。どこまで自分の保身に走るんだよと呆れるが、逆にコレはチャンスである。リリカルやゼロ魔には行きたくないが、行ってみたい世界があるのは確かである。 「なあ爺、どんな世界でもいいんだな。」 「無論じゃ!しかしのう、流石に妄想とかは無理じゃぞ。ちゃんとお話としてないとのう~。」 難しい顔で聞いてくるが、無論だ。ネギまやリリカルのように二次創作では見たことはないが、本として出ている。 「大丈夫だ爺、じゃあ言うぞ。俺を 『オオカミは懐かない!?』 の世界に連れて行ってくれ。」 ……沈黙する爺…。 「ちょ、ちょっと待ってくなのじゃ…。」 光から手にパソコンを出現させて、慣れない手つきで調べる爺。時間がかかりそうだ。 ーーーーーーー 「確かにあったのじゃが。本当にコレでいいのかの~。儂がオススメした作品からしたら、知名度はおちるのだがのう…。なんであの世界じゃだめなのじゃ?というかお主、最初と喋り方変わってないかの~?」 「これが素だ。まあ、なんで選ばないかというと、『ゼロ魔』は時代が古すぎるし、『ネギま』は、ほぼ野菜坊主に関わらないといけなくなるし、『リリカル』は魔砲少女のO☆HA☆N☆SIが嫌だからだ。じゃ次に能力だが」 「むっ!どうやら時間切れのようじゃ。至急世界に「おい!」転生してもらうかの。ああ、安心せえ能力はお主の頭から読み「話を」とって、ちゃんと付けてやったからの、では第二の人生enjoyするのじゃぞ。さらばじゃ!!」 いきなり自分の足元に浮遊感が生まれて一気に落ちる。 「聞けーー!このクソ爺いいぃぃィィィイ!!!!!」 そう最後に言って俺の意識はとじた。
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