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…嫌なフラグ立ってしまうが。
と言うことは…?
いきなり粉塵が吹き飛び、周囲を圧する吠え声にビリビリと空気が震え、否が応でも顔をそちらに向けてしまう。
のっそりと現れたのは紫狼と同じぐらいの巨大な黒い狼『黒狼』、傍らには得意げな顔したヒナが黒狼の首を撫でながら佇んでいる。黒狼は紫電で煤けているがちゃんと生きてる。防御高いな、おい!
いやいや💦これはマズい、最速を誇る『銀狼』の檸檬と、重装甲、重防御、重攻撃を誇る『黒狼』のなかで最強と言われる勇太。この二人に狙われて原作で無事だった人はいない。
そもそも、勇太はトラウマのせいで黒狼への変身は困難なはず、やっとこさ黒狼に変身できたのも、愛を検討違いにトチ狂った変態教師に殺されそうで命の危機になったからであって……………………………。あれ……もしや命の危機て俺の事?
紫狼(俺)襲来=命の危機+仲間守らなくちゃ=トラウマ破って黒狼変身!!!の流れなのか…。
『……何という主人公補正!!!!!!もはや、過程もすっ飛ばして最強形態ですか。』
と突っ込みたい。てか、勇太に紫電を防ぎきられるとはちょっとしたショックである。次は万単位で打ち込んでやろうかと、黒い思想が湧いてくるが我慢する。
向こうは戦力アップでやる気満々で殺る気満々、こっちは親友故に手加減。ふっ、不利すぎる内容だ。ここはサッサと大業撃って逃げるのがナイス。…だと思う。
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