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『おはよう……。檸檬。前に女の子が一人で外出するなって言わなかったか?』
俺が観念したように応えれば、檸檬は嬉しそうに笑って
「やっぱり志郎くんだ!ねえねえ、なんで紫狼だって教えてくれなかったの?
今日はお休みなんだから、たっぷりと『O☆HA☆NA☆SHI』しようか…?」
檸檬が笑顔ながらも後ろに黒い物を纏いながら、毛皮から出てくる。
魔王だ…。管理局の魔王が降臨なされた…。誰かって?肉体言語を含みながら、教え子ふき飛ばすケーキ屋の娘だよ!
O☆HA☆NA☆SHI(降り注ぐ極太桃色光線)が来るよ~。死にたくないよう~。
と言うか、何で檸檬が『あれ』を知ってんだよ!確実に変な電波受信したんだろうな。間違いなく!あの爺の仕業だろう、余計なことをしやがって。
そうこうしている内に毛皮から抜け出した檸檬が、俺の前に立ってしまった。
笑顔で微笑む檸檬は可愛いが。今は…
(怖い。果てしなく怖い)
「さて、志郎くん…。O☆HA☆NA☆SHI……しようか……?」
お話し(死刑宣告)を告げる檸檬。
ちなみにこのお話し、志郎が土下座して謝るまで続いた。
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