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…檸檬に俺が紫狼だとバレてから二週間がたった。
俺の日常に特に変わったことはない。
しいて言うとすれば、俺が同じ狼だとわかった檸檬が、会話の中に狼の話しも入れてきたことぐらいだ。
ーいきなり変身するから服が破けるとか、可愛い服が着れないとか。そんなたわいもない話ばかりだ。
檸檬には俺が紫狼だというのは隠してもらっている。
理由としては諏訪部にバレると、諏訪部の爺婆に利用されるし、しばき回した諏訪部の部下どもに100%襲撃されるのでめんどいからである。
俺にくるなら良いが、留守の時に家を襲撃されるものならたまったもんじゃない。押し入れのなかには、国家予算クラスの残高がある預金通帳があるというのに。
一応、檸檬にはヒナたちにも話すなと言ってあるが…、
まあ…檸檬にバレたからいつかはバレると思うが…。
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今は昼休みなので、檸檬が俺の弁当も持って話に来ている。
お!今日はハンバーグか。旨いんだよな~、檸檬のハンバーグ!
思わず顔も緩む。
そんな幸せそうな顔をして、檸檬とベンチに座っている俺。
視線(死線)やメンチビーム、嫉妬の弾幕が降り注いでいるが気にしない。
はっはっは!羨ましかろう、羨ましかろう貴様ら!貴様らなんぞ安い購買のパンで充分だ!
ちょっぴり優越感に浸る俺だった。
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