会敵弐。見通しの甘さ。

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まあ、迫り来るクナイたが、全く問題なく対処可能であり焦る事なく『放電』を行う。 すると、接触したクナイは放電の高熱に耐えきれず次々と蒸発した。 紫電で地面のガラス化が起こったように、出力さえ上げれば鉄程度を瞬時に蒸発させるなど簡単である。 逆にこれに焦ったのは三郎である。 クナイ程度で紫狼が倒せないことは百も承知なはずである。 牽制に放ち俺が対処している間に間合いに踏み込もうと考えいたようだが、俺が身動き一つせずにクナイを無効化したのに泡食ったようだ。 三郎は慌てて、離れようとするがもう遅い。 俺との距離は約20メートル、それからさらに距離を取ったために約25メートル程であるが問題ない。 完全に射程圏である。 『完全放電』
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