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そんな風に脳内会議を行ってると、三郎が行動にでた。
胸部が開き、大量のクナイが射出され、俺を殺そうと飛来する。
だが、それだけには終わらず、背中から刀を握った腕のような物も伸び襲いかかってきた。
最早、人形じゃねえよ…。こいつ。体内にスペアポケットでも入ってるんじゃないか?
クナイ機関銃に、第三の腕の木製カラクリ義手。こんなオーバーテクノロジーを使わないと倒せない諏訪部の郎頭は一体何者だったのだろうか。
飛来してくるクナイはどうやら俺だけではなく、後ろの檸檬や気絶した馬鹿も狙って放射状に放ったようで、正確性こそ無かったが兎に角数が多かった。その数は先程の数がお遊戯でしかないほど。
こうなると結構しんどい。
でも防げない(撃墜できない)訳じゃない。
要は数で押してきている訳だから、目には目を歯には歯を。
クナイの雨には…。
「弾幕じゃああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
気合いと共に無数の紫電の玉を打ち出す。
イメージは白玉楼に住む亡霊姫の鬼畜弾幕。
隙間のないほどの紫電がクナイと激突し砕ける。その弾幕の余波は三郎にも降り注ぎ、唯でさえボロボロの体を削っていく。
それを見て、俺は思った。
ーあれ?俺、東方でも戦えるじゃねえ?
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