、だって

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、だって

せや、あんなぁ。 思い出した、というように。日が東から昇り西に沈むような日常さを持って、カツゼツの悪い口が何かを喋りだした。 何か、という位置付けなのはそれがどう転ぶかも飛ぶかも解らない内容であって一般人が理解を要するには時間がかかるからで、ある。 そんな事を考えてるうちに何かは、いつのまにか何かになってしまって見失ってしまっていたので、ある。 分かると言えば、それが話の終盤ということであり。 なおかつ。 残念ながら話の落ちは見失ったままで、 「あ、ごめん聞いてへんわ」 「もー、だからーっ」 もう一度始まるその何かは出だしからさっきとは異なっていた。どんどんめちゃくちゃに進んでいく話は宇宙をも置いてぼりにする。 着いていく気も理解する気もさらさらない、 だって、 気付けば横にいていつでも簡単にふたりの世界は、出来上がる。 「てかそんな話どーでもえーわっ!」 俺はパンクがしたいんじゃ!と叫べばそれはいーですな、うんうんと頷くこいつの話はもう迷子センターにでも飛んで行ってしまったのか。 ギターとベース、 掻き鳴らしてしまえば心臓の音はいつのまにかドラムになってたってことにした。八重歯が見えて異変に気付く。 (今日はちょっと速いんちゃうけ、) 予想外も想定内、だって END
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