**ごめんね**

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貴女がそこまで悩んでいることを、僕は理解しようとしていなかったね。 僕は、貴女の何を見てきたんだろうね? 親から虐待されて、 実の兄弟からもイジメられて、 その事をわかっていたのに、何でわかんなかったんだろう。 僕らを心配させまいと、必死に頑張る貴女は凄いね。 痩せたね、すごく。 寝れてないよね、隈酷いよ? しばらく僕らと笑って、すごく無理して、倒れたんだよ? 倒れたとこが僕ん家で良かった。 凄いうなされていたよ。でも貴女はそんな人達に笑って?って言うんだね。 何度も何度も、親や兄弟を呼びながら、笑ってって言ってた。 涙が出たよ。 ああ、貴女は尊い。 僕だったら、そんなことは思えない。 そのあと、貴女は言ったね、 「あの家を出る。バイトしてお金を貯めたの、もう無理はしないわ。」 だから、あの人たちは笑ってくれるだろうか?と 見てる方が辛かった。 貴女が儚く笑うから、この夜だけは、僕が優しい貴女を守ってあげる。 だから、笑わないで。泣いても良いから。 頑張った分幸せは来るよ。根拠なんか無いけど、貴女なら大丈夫。 優しすぎる貴女の事だから、変なのに引っ掛かったりしないか不安だけど、 もし、またふらふらになったら僕が守ってあげる。 だから、幸せを感じたら、笑って? 儚くじゃない、優しく、貴女らしく、綺麗な笑顔。 見つけられたら、惚気でも、何でもいっぱいいっぱい聞いてあげるからね?
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