《第二章》

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「ま、今日は用事があるから無理だが近い内に遊びに来るよ。」 そう言って紅魔館を目指して飛び始める。 「これが紅魔館か、見るからに目に悪そうだな。」 門の前に降りて門番に声をかける。 「すみませーん。」 「……Zzz、もう食べられないですよぉ……。」 もうダメだこの門番、早く何とかしないと。 「咲夜さんはPA……。」 門番が何かを口走ろうとした瞬間に、彼女の額にナイフが突き刺さる。 「……何があったんだ?」 状況が飲み込めない俺に、どこから現れたのかメイド服を着た少女が声をかけてきた。 「紅魔館に何か御用ですか?」 一体どこから現れたんだろう。 「魔理沙に図書館に行こうと誘われたんですが、彼女が窓を突き破ると言っていたんで別々にここに来たんです。」 そう言うと彼女は納得したかのように頷いて微笑みかけてくる。 「貴方は常識のある人間みたいですね。図書館まで案内しますので中へどうぞ。」 次の瞬間、彼女は扉の前にいた。瞬間移動か時間操作か、そんな能力を持っているのだろう。
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