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目が覚めるとそこは知らない空間だった。
上半身を起こして周囲を見回すと何体もの人形が座っており、そこは窓の外には木々が連なっている。
「あら、目が覚めたのね。」
ふと、誰かに声をかけられる。
「え……?」
振り返ると、そこには例えるなら西洋人形のような少女がいた。
「貴方は森の中で倒れていたのよ。」
そう言って彼女は俺にその時の状況を説明してくれた。
「助けてくれてありがとう。」
「お礼は良いわ、私が勝手にやった事だし。」
そう言って彼女は宙に浮く人形に指示を出し始める。
「若干の思考を持つ人形か、操っているのは魔力でできた糸か。」
よく見ると人形には青く光る糸が繋がっており、それは彼女の指先に繋がっている。
見よう見まねで糸の繋がっていない人形に魔力の糸を接続するが立ち上がらせた所で糸が切れてしまう。
「なかなか難しいものだ。」
彼女は驚いた表情を浮かべて俺に詰め寄ってくる。
「貴方、私の所で修業してみない?」
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