感覚と短文

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会社の帰りにコンビニへ寄った。 雑誌だけ買おうとしていたのだが、今日の食事を思い返し、絶望的な野菜摂取量だったので、野菜ジュースを買おうとしたが、 ほんのふとした気まぐれに、隣に並ぶトマトジュースを手にとった。 最近顔を見ていない友人の好みの飲料。 駅まで歩く最中に、一口、二口と飲んでいく。トマトジュース独特の香りが、口内から広がっていく感じ。 トマトジュースのカクテルで調味料を入れるのがあるくらいだから、これにちょっと調味料を混ぜたら美味しくなるかもしれない。 この前友人と最後に飲み食いしたのはいつだろう? 駅に着くまでに、早々に飲みきってしまった。吐息がトマトジュース臭いのが自分でもわかる。すれ違う人に迷惑にならなければいいのだけど。 今度、友人と飲み食いに行きたいな。 慣れてきたのか薄まったのか、トマトジュースの香りがなくなってきた頃にふと思った。今度、友人に連絡してみよう。 「明日か明後日の晩、どっちか空いてる? 空いてたら飲み食いしたいな、と。」
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