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まざりあい 光と影 季節の変わり目に 振り返る 残ったものと過ぎさったもの 風は諺のように吹き渡り 日は心を折られた男のように弱く薄まって行く もう探しても無駄だろう 十五の頃の失恋のように切迫した影が 何もかもを覆ってしまったから もう二度と見つからないかもしれない 残ったものも 過ぎ去ったものも 消えてしまったのだから
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