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アタシはなんの抵抗もなく、すんなりとじいやの車に乗った。
どこに行くのかわからないけど、この老人とのドライブが、アタシの人生を変えるきっかけになるような気がしてたまらない。
「メイや……。親御さんとはうまくいってるかね?」
「ええ……。じいやにはとても感謝してるわ。何不自由なく暮らせてるもの。」
「それは……、どこまで本当かね?」
「え……?」
じいやはいつもアタシのことなんてお見通しだった。
それは今でも変わってないらしい。
「じいやには嘘はつけないみたいね……。」
アタシは何の充実感もない今の生活について話始めた。
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