長男はオタク

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「あと少しだ…あと少しで僕のニーナたんが…」 孝志はフィギアをいじっていた。 「この腕、足、髪。…くぅ~もぇ…」 「お兄ちゃん、キモいこと言わないで。お母さんがご飯だって」 孝志を呼びにさなえが部屋に来たのだった。 「キモいとはなんだ。お前にはこのニーナたんの宇宙一可憐で素敵なツンデレが分からないのか!?」 「分かるかボケェェェェ!」 さなえのローキックが孝志のみぞおちにクリンヒットして「ぐふっ」と変な声を出して倒れた。 その顔はちょっと嬉しそうに見えたがさなえは精一杯気のせいということにした。 「さ、さなえ!お前まさか…ツンデレ…」 「それ以上キモいこと言ったら殺すからね。マジで。」 「はい、スイマセン」 孝志は土下座した。 「もぅほっといてご飯食べよ」 「ま、まて。俺も行くから…」 兄を見捨てた妹に慌ててついて行く孝志だがさなえに「ちょっとまって!」と止められる。 「ど、どうしたさなえ」 「どうしたじゃないわよ!フンドシで晩ご飯食べる気!?せめて下はいてぇ!!!」 「日本男児ならフンドシ…」 「死ねぇぇぇぇぇ!!!!!」
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