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ドアを閉めた俺に向かって、
はにかみながら、
俺が理解したかも分からないまま、
・・・その言葉が言いたくて、
でも言えなくて、
おめでとう、なんて言葉を言ってたの?
「ちっとも嬉しくねーよ・・・」
素直になれなかったのは自分も同じだった。
嬉しくない、悲しくもない、本気で赤西の事、応援もしていない。
自分しか見えない俺。悔しい俺。
本当は、ずっと羨ましかった。
本当は、ずっと前から、好きだった。
一緒にいたかった。
俺も好きだった。
俺が、お前と初めてオーディション会場で会った日。
俺にとっては特別な日だったんだ。
お前に、何を言われても、それ以上の思い出にはならないと思ってたのに。
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