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俺は現実に絶望していた・・・
朝早くから学校に行き夜遅くに帰ってくる
部活をやっている俺には自由時間が少ない
だからゲームもやれないし漫画も読めない
帰ってからすぐに寝ている
そんな生活を送っていた・・・
ある日のこと
「今日は部活がないな」
「ゲーセンでもいかないか?」
「悪いが今日はパスだ」
「ノリが悪いぜ」
「ごめんな 今日は早く帰って寝たいんだ」
「わかったよ」
「ありがとう」
こんな会話をした帰りだった
「貴方今暇かしら?」
なんか変な穴から一人の女が出てきていた
「俺に言ってるのか?」
「貴方以外に誰かいるかしら」
「まぁ それもそうだな」
「貴方はこの世界に退屈しているわよね?」
「まぁな・・・(こいつはなにを言ってるんだ?)」
「裏側の世界に行ってみる?」
「裏側?(厨二かなにかか?)」
「裏側って言うか隣にあって隣にない世界」
「よくわからないがそこに行けば退屈しないのか?」
「それは貴方次第ね」
確かに俺は現実世界に絶望していた
あの女が言うにはあっちの世界は退屈しないらしい
どうせこの世界にはなにもないんだしとりあえず行ってみるかな
「行ってやるよ」
「わかったわ だけどもうこの世界には帰っては来れない それでもいい?」
「それでも・・・いい(この世界には悔いはない)」
「あっ それと私の名前は『八雲 紫』よろしくね」
「あぁ よろしく」
「じゃあ行くわよ」
俺の体は穴に吸い込まれていく・・・
「それでなんて言うところに行くんだ?」
「幻想郷」
そう言って紫は黙ってしまった
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