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先程荒れていたオッサンがこちらをじっと見ていたので私は目を反らした。
オッサンはずっと見ているので私は元造に頼った。
光汰「元造さん お願いします・・・」
元造「何か付いていますか?」
冴子は光汰の後ろで何時でも逃げられる体勢をとっている。オッサンは指をこちらにゆっくり指してきた。
元造「何ですか!」
元造さんは声を張り上げた。
それでもオッサンは指を指している いや、私の少し上側を指している 指が尋常ではないほど震えている。
私は悟った。
死亡フラグ来たコレ。
それでも震えている指先が指すものが気になり好奇心に負けた私は振り返った。
そう 見てはいけなかったのだ これが始まりだったのだ。
それを見た瞬間何かが私の中で弾けた。冴子さんと元造を私は無理やり押し倒した。その瞬間前方にいたオッサンの頭部が血だらけで全体に真っ白なものが見えていた。私と元造さんと冴子さんは見てしまった。いや周囲にいた人は見ていただろう。眼孔を。
駅員「う うわぁぁあ!!」
駅員は私達が駅員の叫びの方向をみる前に逃げていた。
光汰、冴子、元造「え・・」
三人とも何が起こったのか分からなかった。目の前にいたオッサンの頭部の肉が一瞬で削がれていたのだから。
義人「な・・に」
オッサンは残った口の筋肉だけで断末魔をあげた。
光汰「うわぁぁぁぁぁぁぁあ!」
冴子「ひっ!」
元造「逃げるんだぁ!!いいから全力で駅から離れるんだ!!!」私は逃げる瞬間 今までで一番と言える程冷静になった。
光汰(ホームにいた人達はどこへ?)
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