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朋也
「それでこの学校が好きでいられなくなったのか」
渚
「……はい」
朋也
「具体的に言ってくれよ
なにがなんだか」
渚
「病気でずっと
休んでいたんです」
朋也
「あんたが?」
渚
「はい」
朋也
「どれぐらい?」
渚
「長い間です」
朋也
「ふぅん、それで?」
渚
「もうこの学校は
わたしが楽しく過ごせる場所じゃなくなってたんです」
朋也
「…わっかんねーな…
友達とかいたんだろ?」
渚
「友達かは
わからないですけど
話ができる人は
少しだけいました」
朋也
「つまりこういうことか
長い間休みすぎたから
友達とも話しづらいと
自分のいない間に別のグループができてた…と
そうだろ?」
渚
「…………」
朋也
「でもあんたの友達ってさ、そんな薄情なやつらなのか?
ふつうどれだけ時間が経ってもさ…」
渚
「…いえ」
■□■□■□■□■
渚(朋也回想シーン)
「悪いのは
長いこと休んでいた
わたしのほうなんです」
「だって彼女たちと過ごした時間はほんの少しで…今はもうこの学校にはいないんですから」
「みんな卒業しました」
朋也(M)
「ひとりきりの転校生
そんな気分なのだろう」
渚(朋也回想シーン)
「だからひとりで
昼御飯を食べていました」
朋也(M)
「もういい
俺だって他人の面倒見てる余裕なんて…」
渚(朋也回想シーン)
「ぜんぶ
変わらずにはいられないです」
朋也(M)
「なにも知らなかった
無垢なころ
誰にだってある」
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