夢の始まり

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「すーすー」 銀時は泣き疲れたらしく寝てしまった 松陽は銀時の目尻に溜まった雫を指で拭い、銀時を離して布団を出そうとしたが銀時が背中に腕を回して外れないことに気が付き、抱いたまま布団を出した 「軽い……これは食べさせないと駄目ですね」 ふふふ……と笑う松陽に反応したのか銀時は身体がはねる 「おっと、いけないいけない」 布団は出し終わったが銀時が離れない 「さあ、どうしたものでしょうか」 試しに少しずつ指をはがしてみるが余計強く握ってしまった すると、松陽は銀時が身体を強張らせて震えていることに気が付いた 「大丈夫大丈夫」 先程と同じように頭を撫でると強張りは解け、その隙に羽織を握っている銀時をその羽織と一緒に降ろして布団の中に入れた 「いい夢を見てください。今までのことを忘れる位のいい夢を……」
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