クリスマス1

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「あの…これってプレゼント交換ですか?」 「…ん?あぁ、そうだな」 「えへへ…初めて鶴見先輩とクリスマス出来て良かったです」 「…お前は本当に変な奴だな」 「もう、何でそんなこと言うんですか」 「普通の奴なら俺と関わろうとしない。…まぁ関わろうとも思わないが」 「…僕は中学の時から先輩と話してみたかったです」 ─ずっと憧れていた。 真剣に取り組む新体操の姿は今でも目に焼き付いている。 一緒にいたい、でも出場メンバー枠にもいない自分はきっと相手にされないだろう、と。 ─遠い存在だと、ずっと思っていた。 「鶴見先輩。青森に行っても、烏森の事、悠太先輩の事も。…忘れないで下さい」 どうか、この手の温もりのように無くしてしまわないで。 「…俺は嘘は吐かない。このマフラーの色の連中の事も、…交換してくれたお前の事も、忘れない」 鶴見がゆっくり手をほどくと、その手に何かが触れた。 「あ……」 「…雪、か。ホワイトクリスマスだな」 夜空を見上げれば、ちらちらと降り落ちる。 「お前さえよければ…しばらく見ていても良いか?」 「はい!」 ─もし良かったら、銭湯にも入って行ってください。 そう言えば、貴方は何と答えてくれますか? ☆初書き鶴土~!(^ ^) 赤と黒は鷲津と烏森のカラー。 悠太は土屋の先輩、同じ中学の鶴見がライバル=鶴見は土屋の先輩!!(///) 学校は違う、でも気になる存在…すれ違いって萌える!(笑) 鶴見は例の青森に行くと思うんです、もしくは航達と練習したあの大学か。 土屋の心臓病は合宿中に知ったという設定で。 彼は土屋みたいな健気に頑張る子には優しいと思います(^ ^) 因みに月航の別verっぽくしてみましたが、わかりましたか?(笑)
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