拉致されたバスケェットメーン

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ーーガラガラ 室内に人がまた入ってくる。 美形で眼鏡をかけた男が1人。 長くストレートな黒髪の綺麗な女の人が1人入ってきた。 女の人はとても綺麗な容姿をしている。石原さとみには敵わないが。 鎖を必死に取ろうとしてくれている女の子に石原さとみには敵わない綺麗な女の人は話しかける。 「鎖は解いちゃ駄目だわwwww その子はこの漫研部の奴隷、パシリ、サンドバックになるんだからwwwww」 「や、そうなんですか? 」 「そうじゃないっす」 美人だが、2ちゃんもビックリなぐらい草を生やす女性に驚いていると、今度は美形眼鏡の男の方がオレに近づいてくる。 「……いきなり拉致したのは悪かった。俺は2年生の鈴木 家斉。部長だ」 一応、謝っているが微塵も申し訳なく思ってない。そして無駄にGACKTレベルのイケボ。 「……オレはバスケ部に入りたいんです。早く解放してください 」 「無理よwwwもう私があなたの入部希望を出しちゃいましたわwwwwww」 「ちょっ……ちょっとあんた! 何で勝手に! 」 「てへ。まあ、よろしくwww私は篠原 由紀子よwwww」 石原さとみには敵わない美人な由紀子さんは微笑む。てへじゃないだろ。 「……由紀子さん。 何故、オレを拉致したんですか?」 「あなたからマゾの気配を感じたからよwwww」 「おい」 泣きたい。もうまじで。 部長の家斉が眼鏡を指でクイッと上げながらオレに言う。 「……部員が足らないんだ。 最低でも5人は部の維持のために必要だからな」 そうなんだと他人事のように思ってしまう。俺はあの部長の眼鏡をどうカチ割るかだけを考えていた。
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