ある夏の日

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道の向こうに陽炎が立ち上ぼる 目眩を起こしそうな 陽炎が揺れている 遠くには子供の声 樹々を揺らす風邪の音 降り注ぐ蝉時雨 ここは何処だろう 心が夢に囚われて行く 街の景色が霞んで行く 不思議な光が流れて行く 頬を撫でる風にふと我に返った 今のは何ンだったのだろう 陽炎が魅せた夢? それとも幻? ふらつく頭を振りながら 歩き出した ある夏の日の午後
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