17.それぞれの日常

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「アイツが帰って来たらさ、パーッと打ち上げでもしような」 「絶対やろう。渉は私達に沢山ありがとうって言ったけど、私…私達も渉に沢山ありがとう言わなきゃ」 「そうだな。俺達がこうしてるのもアイツのおかげだからな」 渉の一番の親友だと言う。 うん、自称ね。 でも渉も一番って言ってたしそうなのかな。 でも、今までの生活を見れば頷ける。 本当に楽しそうに話すし、何でも言い合って、どんどん絆が深まってる気がするもん。 ちょっと私は入れないかな、男二人の世界には。 「頑張れ、渉」 「聞こえねーよ」 「うるさいなー、ほっといてよ」 「ちげーよ」 「はぁー?」 ニヤリと笑って亮介は立ち上がって私を一瞬見て空に向かって 「頑張れよ――――!渉――――!」 大声で叫んだ。 恥ずかしいじゃん、馬鹿。 でも、これで良いのかな。 うん、届いた?私達本当にすっごく応援してるから。
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