16.記念日

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「柚亜がな…顔赤くして俺のとこに来たから『が、学校でイチャイチャするのか?おいマジかよー!ドゥフフ!』とか思ってたらさ」 思ってたんだ… 「『き、桐島に可愛いって……うぅ……』とか言って照れ始めてさ……もうね。俺ね、意味分かんなかったよ」 「いやぁあれは俺も水樹もビックリしたわー」 「てかさ、桐島って誰って話だよな。俺の知り合いには桐島なんていねぇんだよ。いても松島くらい?」 「くらいって何だよ…てかその松島って誰だよ…」 「誰ってお前…渉の事だろ?何言ってんだよ…なぁ?松島」 「はぁ?」 「良いから素直に頷け―――!」 「俺は桐島だろ?」 「お前が犯人かぁああああ!」 「おい渉。何したんだよ」 「桐島、すぐに謝るんだ」 「いや、放っておいてやろう」 衛の頭が故障する事故があったけど俺は対応しきれないのでガン無視。 『最近、柚亜が冷たいんだよな…』とか本当にショック受けた顔で言ってくるけどそれもシカト。 何か罪悪感とか湧いてくるけど俺の勘違いだろう。うん。 そしてようやくゲーセンに到着。自動ドアが開いて一気に騒音に包まれる。 うるせーと顔をしかめるとまたいつも通りの顔に戻して中へ進んで行く。 亮介はUFOキャッチャーの前ではぁはぁ言いながらエルモを見てるし。 信哉はエスカレーターで上がって行く女子高生を見ながらはぁはぁしてるし。 衛は… 「ふぁっきゅぅううううう!桐島ふぁっきゅうううう!」 レーシングゲームに夢中。 何か叫んでいるようだが俺には理解出来ない言葉だ。 そして他人のふりをしよう。 「お客様?大丈夫ですか?」 「イエス!あいあむ大丈夫!ヒ―――ハ―――!」 「ご、ごゆっくり…」 お姉さん、サーセン。
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