◎真反対

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HRが終わった後の少しの時間でも優希はいすごと後ろにして喋りかけてくる そう、優希の席は俺の前なのだ 「昨日ね、ほんとにバナナの皮で滑れるのか実験したんだー!」 「ふーん、結果は?」 昨日優希んちから凄い物音してたし、きっと滑れただろう 「えっと、無理だった!」 「じゃあ昨日の凄い物音はなに?」 「聞こえてたのーっ!…まあ……家隣同士だししょうがないかー」 「だな、で、なんの音?」 「その物音はバナナの皮で滑ろうと思って少し助走つけて走った時に机に脚引っ掛けてこけちゃったときの音だよ!」 そして可愛すぎる笑顔でこっちを見つめる 可愛すぎるとか言ってる俺は優希のことが好き、いや、愛してる 小さな頃から想っている 優希は馬鹿だから気づかないだろうな 「やっぱ馬鹿だな」
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