開眼

6/12
前へ
/346ページ
次へ
―その日の昼間 残響ROCKETの5ヶ月半ぶりの合同練習。 全員で問太の広島のお土産の作詞を見て、いい作品を探した。 これいいんじゃない?というのが3作見つかった。 まず最初は、佳奈の家の初日に作詞した『太田川』。次に佳奈が自分から離れ始めたころに書いた『遠き君』最後に野呂山で戦う前日に書いた『哀したくて。』 しかし問太は納得いかなかった。一番の良作『青春色-アオハルイロ-』が出てこない。どこにやったか当然記憶にない。 そして綾がいう。 『てか問太歌ってみてや。陽菜曰わく化けたらしいやん。』 陽菜が横でうなずく。 問太はライブでだいたい最初の曲『Free Way』を歌ってみた。 スタジオの何かが変わった。オク上がってる時点で驚き、ものすごくよくなっていた。勢いも残されたまま。 駿が一番感動したみたいで『すっげ!!これは覚醒だな!!』 問太は嬉しいやら苦しいやら複雑だっただとりあえず喜んだ。 残響のスタジオ練習が終わると陽菜の作ったスパゲティを食べた後峠に向かった。
/346ページ

最初のコメントを投稿しよう!

35人が本棚に入れています
本棚に追加