開眼

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久しぶりのインプレッサなのか感覚が4WDになれなかった。 クラッシュすると元も子もない。命さえなくなるかもしれない。 命は今はなくなりたくないと思っていた。 いつもより遅めのペースで峠を攻める。コース中盤のドリフトの名所ではかなりうまくコーナリングできた。 今回の相手はただ趣味で走る走り屋ではなく、将来プロになるために走る人ばかりだから、油断はできない。 とりあえず国内B級ライセンスをとらなければ。 他の人の走りを見ると、みんな成長していた。特に闇で特訓していたらしい陽菜は著しかった。 『みんな速いなぁ。俺最速じゃなくなるわ。』 そして問太は侑香が走ってないことを気にした。 『侑香はなんで走らないん?』 『今日は雄輝の走りを見に来ただけだし、よくみたらガソリンやばい。全く気づかんかった』 たしかにかなり切れかけだった。侑香のこういうどこかボケたキャラも問太は思い出した。 『帰り入れて帰れよ~。』 そういってお互い笑った。
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