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「一番最初に使ったのは、僕が高校生の時だったと思う。
友達から貰ったんだ。
普段は靴とかに隠してて、休憩時間とか合間合間にトイレで使ってた。
今日・・・が初めてだよ、こんなに訳が解らなくなるなんて知らなかった。でもちゃんと覚えてるし理解してるんだ・・・」
「・・・ヒョン、俺は同室だから一番最初に気づいてました。
ヒョンが知らなかっただけで、きっと皆も・・・」
その後で口を閉ざしたギュヒョンを僕はゆっくりを抱きしめた。
やがてコンコンとノックがして、
俺達の部屋には中国にいるハンギョン兄さんと、寮を出て行ったキボムとシウォン以外のメンバーが次々と入って来た。
深くキャップを被ったドンへとイェソン兄さん。
まだ理解が出来ていないような顔のウニョクと、ムスッとした顔のヒチョル兄さんとカンイン兄さん。
最後に目を赤くしたリョウクの肩を抱きながら、イトゥク兄さんが扉を閉めた。
先手をきって話したのは、同じ年のシンドンだった。
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