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薄暗い道端を2人でとことこと歩く
「お前本当に家何処なんだ?家まで送ってもらうのは当然だと思うのだが
反対方向だったとしたら…別に少しばかり心配…」
言葉をつまらせる星夜
「星夜君、僕アンパンマンなんだよ」
「!?なっ…何言ってんだ」
「星夜君をお家にお届けした後は光の如く飛んで帰るんだよ」
「…………すごいな
ずっと気になっていたんだがお前の頭は粒あんなのか?こしあんなのか!?」
純粋過ぎるよ星夜君…
風は必死に笑いをこらえる
「ゲフンゲフン粒あんだよ
頭の細胞を見たてて粒なんだよ
ちなみにこのことはみんなには内緒だぞ
2人だけの秘密」
ちょっぴり優越感を感じた星夜
「ふっふんまぁスライディング土下座した上にお願いしますと懇願したなら秘密にしてやってもよいがな
ふはははははっ」
「いやん星夜君とっても酷い顔」
「なっ貴様!!!」
ワシャワシャ
星夜の頭を大きな手で撫でる
いや、撫で回す
「可愛い」
少しだけ微笑む風
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