風君の日常

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ジリリリリ 目覚まし時計が部屋中に鳴り響く 「朝…か」 重いまぶたを開ける風 風は幼い頃に両親を亡くしていて孤児院に入っていた 高校に入る頃には自立し、今ではマンションで一人暮らしをしている バイトをしつつも両親が残した遺産もあってか不自由な暮らしはしていない 「たっく星夜の家から此処まで6キロはあるっつーの …でもまぁあんなショタな男の子がいたら 悪い変態共に輪姦ゲフンゲフン もうっ風君朝から破廉恥!」 風の朝は妄想話から始まるのである 「おっはよ―!!!!」 芸術系クラスのドアを思いっきり開ける風 ザワザワ 「風君はよ―」 「美術の課題終わった?」 芸術系の美術専攻の人達とは比較的仲がよい きっと似たような感性を持っているからだろう 「はよ!!蓮きゅん 早速だけど僕とやらないか?」 蓮の聴いていた音楽プレイヤーを没収する風 「……邪魔だ」 冷たくかわす蓮
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