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野田を除いて他の4人は、同年齢だった。
三葉友之はとても気さくで良い人なのだけれど、考えに没頭すると突拍子もない事を言い出す。
頭のいい人だから、自分が考えていることがうまく伝わらないから、時々かんしゃくを起こすのかもしれない。
だから、ちょっと怖い人、と思われているフシがある。
本当は繊細で傷付きやすい人なのに、その証拠に、誰よりも頻繁に病院に通っていた。
南波佑介も同様だけれど、彼の場合はわが道を行くタイプだから、野田と似たところがあるかもしれない。
感性の強い人は、エスパー能力もかなり高いけれど、南波佑介の場合はコントロールができるようだ。
年齢が野田より上だからかもしれない。南波はとても安定しているように見える。
ヨーロッパにいる頃はどうだったか分からないが。
野田の場合は、今が一番不安定だ。
トップアスリートとして世界のトップを走ってきていたが、突然の引退から全くフィールドの違う分野に入り、焦っているのかもしれない。
感情がコントロールできなくなると、とても危険だ。
しかも年齢が他の4人に比べ10歳以上若い。
決して、突拍子もない事を言ったりしない変わり、行動か、現象で現れる。そこがエスパーの怖いところなのだ。逆に言動に出してしまったほうが、いい場合もあるのだから。
鷹埜浩平はおっとりした性格で、外界との接触が今まで余り無かったせいもあって、人に騙されやすい、お人よしかもしれない。
実際彼は、騙されるような形で訴えられた。
彼の場合、成功した規模が大きかったから、損害の額も大きかった。
今では、なるべく外の世界との接触を心がけている。ちょっとずれることはあっても、まぁまぁうまく行っている。
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